家計調査データ

単身世帯の消費支出の内訳

  • エンゲル係数は男性28.3%、女性20.5%
  • 女性は消費支出に占める交際費の割合が高い
  • 男性は交通・通信費の占める割合が高い

(いずれも単身世帯の平均)

単身世帯では男性は女性より月1.2万円食費が多い

単親世帯の消費支出を男女別に見ると支出する項目の割合が異なります。ちなみに、総務省の家計調査では消費支出を「食料」「住居」「光熱・水道」「家具・家事用品」「被服及び履物」「保健医療」「交通・通信」「教育」「教養娯楽」「その他」の10項目に分けています。

 

消費支出に占める食費の割合(エンゲル係数)を見ると、男性単身世帯が28.3%に対し、女性単身世帯は20.5%と差が開いています。金額に直すと、月あたり平均12,031円、男性が多く食費に使っていることになります。(男性44,118円、女性32,087円)

 

反対に女性の単身世帯が男性よりも支出が多い項目交際費です。(総務省の10分類では「その他」に分類されます。)消費支出に占める交際費の割合は、女性単身世帯が13.8%に対し、男性単身世帯は7.8%です。金額にすると、女性21,654円、男性12,189円で月平均で女性の方が9,465円多く支出しています。

 

消費支出の内訳

支出項目

総世帯(※) 男性単身世帯 女性単身世帯

食料

23.6% 28.3% 20.5%

住居

7.7% 14.2% 12.3%

光熱・水道

7.8% 6.6% 7.9%

家具・家事用品

3.5% 2.1% 4.0%

被服及び履物

4.0% 2.3% 5.0%

保健医療

4.4% 3.4% 5.0%

交通・通信

13.7% 14.8% 9.8%

教育

3.3% 0.0% 0.0%

教養娯楽

10.3% 12.6% 11.1%

その他

21.8% 15.7% 24.4%

(交際費)

8.7% 7.8% 13.8%

(※総世帯は二人以上世帯も含めた数値)
(交際費は「その他」の内訳)
(出所:総務省「平成24年家計調査」)

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世帯あたりの消費支出
総務省家計調査によると平成24年の1世帯あたりの月平均消費支出は約24.7万円(247,651円)で、前年に比べて名目、実質ともプラスになりました。
消費支出の内訳
総務省の家計調査で消費支出を10項目に分類した結果を見ると、割合が最も高いのは食費の23.5%です。この割合は二人以上世帯でも単身世帯でもほぼ同じです。
世帯あたり可処分所得
平成24年の家計調査によると可処分所得の勤労者世帯の平均は1ヶ月あたり約38.4万円(383,851円)となっています。10年前と比較すると月あたり約2.5万円の減少です。
世帯あたり黒字額
可処分所得から消費支出を差し引いたものを黒字とすると、勤労者世帯の月あたりの黒字額は約10.7万円となっています。(平成24年総務省「家計調査」)
世代別の消費支出
二人以上の世帯について消費支出を見ると世帯主が50歳代(50歳〜59歳)の世帯が約34.1万円(341,458円)と最も高くなっています。
年収別の平均消費性向
家計調査での年収区分別平均消費性向の違いを見ると最も年収が低い第T階級の平均消費性向が80.7%なのに対し、最も年収の高い第X階級の平均消費性向は67.6%となっています。
世帯人数別の消費支出
消費支出には食料や水道光熱費などが含まれるため、一人あたりにでは単身世帯(1人世帯)が割高になります。単身世帯の一人あたり消費支出は二人世帯の約1.2倍、四人世帯の約2.0倍にもなります。
住宅ローン返済額
単身世帯を除く勤労者世帯のうちで住宅ローン返済がある世帯は37.4%で、住宅ローン返済額の平均は約9.4万円(94,295円)となっています。住宅ローン返済がある世帯とない世帯では平均消費性向も大きく異なります。
家計消費の最近の動き
家計消費に関する最近の特徴的な動きを掲載。「パンへの年間支出金額が米と並ぶ」など総務省の家計調査をもとにプレゼン資料の元ネタとして使えるようにコンパクトにまとめています。

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